DAY 06 / 20260912
副業を始める前に時間を棚卸しする方法
「旅行に使えるお金を少し増やしたい。そのために副業を考えたい」。そう思ったら、仕事を探す前に、今の一週間を眺めてみましょう。
今回の棚卸しは、空いている時間をすべて働く時間へ変えるためではありません。睡眠と休息、生活に必要な時間を残したうえで、新しい活動を置けるか考えるための整理です。
ChillTimerは、会社員のまま旅へ向けて時間と費用を整える活動です。旅費を準備するために、旅へ出る時間や休む時間まで失う計画にはしません。
睡眠と休息を、先に残す
厚生労働省は、勤務間インターバル制度を、仕事と次の仕事の間に休息を設け、生活時間や睡眠時間を確保する仕組みとして説明しています。厚生労働省の公式説明(2026-09-12確認)。
本稿でも、寝る時刻を遅らせたり、早起きで睡眠を削ったりする方法は採用しません。すでに休息が足りていないなら、追加の仕事より、その時間を確保することを先に考えます。
趣味や、何もしない時間も、記録から消す必要はありません。予定表に仕事がないことと、新しい仕事を入れられることは別です。
理想の予定ではなく、実際の一週間を書く
最初は、直近の一週間を振り返り、本業、通勤、食事、家事、育児・介護、睡眠、休息などを書き出します。思い出せない部分は「未記録」とし、空き時間に数えません。
次の一週間は、予定と実際の違いも残してみましょう。残業で変わった時間、用事が入った時間、休むために使った時間を、そのまま記録します。細かな行動をすべて測る必要はなく、生活のまとまりが分かる単位で構いません。
通常の週だけで判断せず、繁忙期や予定が変わりやすい週も別に考えます。「たまたま空いた時間」を、毎週必ず使える枠として約束しないためです。
匿名の時間棚卸し表をつくる
次の表は、自分用の生活整理の案です。勤務先名、社員名、顧客情報、認証情報は記入しません。通勤などを含む分類は、法律上の労働時間区分を示すものではありません。
| 区分 | 時間帯・長さの記入欄 | 今回の扱い | 変動・確認事項 |
|---|---|---|---|
| 睡眠・休息 | __ | 副業のために削らない | 必要な休息を残せているか |
| 本業・通勤 | __ | 実際の時間を記録 | 残業や移動の変動 |
| 食事・家事・生活上の用事 | __ | 必要な時間として残す | 日による違い |
| 家族・育児・介護等 | __ | 他の予定と重ねない | 調整が必要な点 |
| 趣味・交流・旅の予定 | __ | 残したい時間を記録 | 自分の希望 |
| 予定を入れない余白 | __ | 全部を埋めない | 急な用事への対応 |
| 新しい活動の候補枠 | __/候補なし | まだ確定しない | 連続時間・使えない条件 |
表に「候補なし」と書いても、棚卸しは失敗ではありません。今は何を優先するかが分かった、という結果です。
候補時間と、引き受けられる仕事量を分ける
候補枠が見つかったら、その時間が連続して使えるか、途中で止められるかを確認します。短い空き時間が点在していても、長く集中する作業の枠と同じには扱いません。
検討する活動には、作業本体だけでなく、必要に応じて調べ物、準備、連絡、修正、片づけの時間も書き添えます。内容が分からなければ、所要時間を作らず「要確認」と残します。
また、候補枠には終了の目安と、実施しない条件を置きます。本業が延びた日や休息が必要な日は見送るなど、生活に合わせて減らせる計画にしましょう。できなかった分を深夜や休日へ自動的に積み増す設計にはしません。
勤務先の規程確認は、時間整理と別に進める
厚生労働省の副業・兼業ページには、ガイドラインや労働時間管理の資料が案内されています。ただし、公的な情報があることだけで、自分の勤務先での手続きまで確認できたとはいえません。厚生労働省「副業・兼業」(2026-09-12確認)。
実際に始める前には、勤務先の就業規則や社内案内を確認し、不明点を人事・労務などの担当窓口へ尋ねます。法令上の扱いは該当する公的窓口や専門家への確認事項とし、この表から副業の可否を判断しません。
今週は、一つの候補枠を見直すところまで
今週の小さな準備は、一週間の記録をつくり、睡眠と休息を削らずに検討できる枠があるかを見ることです。候補があれば、必要な準備と終了時刻まで仮置きします。受注や応募を急ぐ必要はありません。
時間を確保できても、収入が生まれるとは限りません。未確定の副業収入を、確保済みの旅行資金として扱わないことも、今回の整理方針です。
棚卸しの完了は、副業を始めたことではありません。残したい生活時間、検討できる枠、まだ確認が必要なことが分かった状態です。始める、範囲を小さくする、今は見送る。その判断の前に、自分の一週間を一枚にしてみましょう。